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せんだいメディアテーク


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せんだいメディアテーク略称:smt)は、仙台市都心部定禅寺通り沿いにある仙台市の複合文化施設。仙台市教育委員会が管轄している。公式な略称は「smt」だが、市民は「メディアテーク」と略する。

仙台市民図書館ギャラリーイベントスペース・ミニシアターなどからなり、仙台の文化受容の中心のみならず、アート関連の中心となっている。

建築家伊東豊雄の代表作品であり、特に構造の特殊性が注目されている。海外からの観光客が多いのも特徴である。

概要


「メディアテーク (médiathèque)」とはフランス語で「メディアを収める」を意味している。smtでは、書籍に加えてビデオDVDCDCD-ROMなどの映像音楽をはじめとする多様な表現媒体を収集・保管している。それを、来館者へ直接提供する図書館映画館機能の他、ウェブページでの提供や、視聴覚障害者に対するバリアフリー事業なども行い、市民の文化受容に供している。館内には「メディアテーク」機能の他に、ギャラリースタジオミニシアター、そして、1階のオープンスクウェアがあり、美術音楽映画生涯学習などの文化活動も活発となっている。特にオープンスクウェアでは、展覧会ジャズクラシック音楽などのライブ、映画上映、地元テレビ局公開収録SENDAI光のページェントの際の関連イベント、そして、定禅寺ストリートジャズフェスティバル in SENDAIの際には南側のガラスが全て開かれてアートイベントが開かれるなど、多様な集客装置として利用されている。このような仙台のアート関連の発信地・集客マグネットとしての機能のため、周囲にアート関連の店や民間企業も集まりだしている。

また、建築物としての美しさから、仙台のファッション誌COLORなど)やテレビ番組・映画などのロケ地となることも多い。

このようなsmtは、仙台の祭りや催事が多数開催される定禅寺通りに面し、定禅寺通りの機能をさらに飛躍的に向上させ、市当局のいう「学都仙台」「楽都仙台」を大いに発展させた。

なお、smtは建築物としても評価が高い。伊東豊雄の代表作となっているこの建築は、6枚の床(プレート)と、揺れる海草のような形状の13本のチューブと呼ばれる鉄骨独立シャフトのみの単純な構造によって、地下2階、地上7階の空間のすべてが作られている。これは、「柱」によって建てられる旧来の日本家屋と建築思想が同じであるが、はなく、造船技術を用いて気仙沼の職人が床や天井を造った。また、全面がガラス張りであり、支柱のスケルトン構造が外から直接見ることができ、一方、中からもケヤキ並木の定禅寺通りを見渡せ、中と外との一体感がある。このような構造とデザインの優秀さのため、建築関係者をはじめとして世界各国からカメラ片手に訪れる人が多い。

建築

経緯


西公園にあった仙台市民図書館が老朽化したためその代替と、従来より設置要望のあった公立の美術ギャラリーなどその他の文化活動の振興に供するために、仙台市の政令指定都市移行および市制100周年にあたる1989年平成元年)に県芸術協会が陳情したことを端緒に新文化施設が計画された。設置場所は、仙台市営バス・定禅寺通車庫の跡地、および、仙台観光株式会社から買い取った隣接地のパチンコタイガー春日町店1983年昭和58年)、東北地方初の上層階が自走式立体駐車場であるパチンコ店として開店。前身は、「グランドキャバレータイガー」。メディアテークひと言メモ「タイガー前」(メディアテーク・ダイアリー 2007年6月24日)の跡地である。この建築設計競技(コンペ)の際、審査委員長に任命された磯崎新より、単なる図書館ギャラリーの複合体だけではなく、本のみならず映像・音楽などあらゆるメディアの収蔵・閲覧・鑑賞を可能とする「メディアテーク」にするという提案がなされた。

  • 1989年平成元年):県芸術協会が美術館建設の陳情書を提出
  • 1992年(平成4年):定禅寺通交通局跡地に新市民ギャラリーを建設する方針が決定
  • 1997年(平成9年):建設工事着工
  • 2000年(平成12年):建築竣工
  • 2001年(平成13年):せんだいメディアテーク・仙台市民図書館開館

特徴


現代のビルディングの構造は、その多くがラーメン構造という柱・梁からなる構造形式によって構成されている。それは、前世紀の初頭にミース・ファン・デル・ローエによって提示された「ユニヴァーサル・スペース」、すなわち均質な柱と梁の構造体からなる建物内にあらゆる機能を内包することができるという概念と、ル・コルビュジエによって提示された「ドミノシステム」、すなわち柱と床、上下の階にアクセスするための階段という建築にとって必要最低限の構成要素にまで構造形式を還元する概念との延長上にある構造形式である。伊東豊雄は、こうしたラーメン構造の建築の均質性を打破する新しい建築のあり方を提示した。通常のラーメン構造ではできるだけ等間隔に建てられる四角い柱を、スパイラルを描くたくさんの細い鉄柱に分解することで「すけすけの柱の内部」(チューブ)を作り出し、それらをできるだけ不規則に配置することで不均質な場としての内部空間を計画した。このチューブは床を貫通し、設備系統、エレベーターや階段、屋上からの採光や通風など、その内部が見える縦方向のコアとして機能している。

明らかにこれは「近代建築」、「ル・コルビュジェ」、「ドミノシステム」を乗り越える試みであり、「柱の概念を解体する」挑戦とも受け取れるチューブの建築は「ドミノ」を脱することができたのか?。世界の第一線級の建築家は、近代建築に対する批判的思考を経て新しい建築形式を生み出そうと試みているが、smtで実現した新しい建築のスタイルは、そうした伊東自身の発想もさることながらコンピュータにより複雑な立体物の構造計算が可能になった現代だからこそ生まれた形でもあった。伊東はこの作品以後、冒険的な構造の建築を積極的に試みるようになった。

受賞歴


各階案内

7階:スタジオ・インフォメーション


  • せんだいメディアテーク
    • 相談デスク・受付相談カウンター
  • 美術文化ライブラリー
  • スタジオ・スタジオシアター(180席)・ホワイエ
  • ラウンジ

6階:ギャラリー4200


5階同様イベント専用のギャラリーである。

5階:ギャラリー3000


基本的にイベント専用のギャラリーである。

3・4階:仙台市民図書館



  • 仙台市民図書館
    • 一般書・新聞・雑誌バックナンバー・参考資料・郷土資料

2階:せんだいメディアテーク


  • 映像音響ライブラリー
  • ボランティア・オフィス
  • 仙台市民図書館
    • 児童書・グループ閲覧室・おはなしのへや
    • 新着新聞・雑誌コーナー

1階:プラザ



  • オープンスクエア(可動席で300名収容可)
  • カフェ
  • ショップ(伊東豊雄関連書籍も充実)

地下1階


  • 有料駐車場
  • 管理スペース
  • 準備室

活版印刷機が動く状態で保存されている。活字は20万本保存。

地下2階


  • 保存書庫
  • 収蔵庫
  • 展示機材庫
  • 機械室

恒例のイベント


以下の他に、毎月1回、東北大学サイエンスカフェ市民大学講座)が開催されている。

施設貸出利用者数・決算


仙台市に提出された指定管理者評価シート指定管理者による公の施設の管理運営状況に係る評価について(仙台市)に記載されているデータでは、年間の施設貸出利用者数は公表されているものの、利用者全体の数は不明である。

|-
!その他
|215万円||186万円||700万円



(平成18年度)指定管理者評価シート せんだいメディアテーク(仙台市)
(平成19年度)指定管理者評価シート せんだいメディアテーク(仙台市)
施設貸出利用者数
市の支出
市の収入

アクセス


周辺


脚注



関連項目


外部リンク



現代美術館
グッドデザイン大賞
現代建築
青葉区 (仙台市)
伊東豊雄
日本建築学会賞
第43回BCS賞



出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』